45年の年輪を重ねた梅の樹、大収穫です【梅干し編】
長女が誕生の記念に「白加賀」の苗木を植えてから45年の歳月が経ち、毎年、早春の花を楽しみ、年によっての差はあるものの、沢山の梅を実らせ家族の健康を支えてもらってきました。
2018年1月22日東京はかってない大雪に見舞われました。
雪の重みで梅の樹の枝が下がり道路に面している場所では道行く人の邪魔にならないかと気を揉みながら、すでに蕾は付いていましたので、梅の収穫が終わるまで様子を見る事にします。
雪の翌日
見事な晴天となり、蕾は健在です。
2018年2月25日
寒さの中、梅の花1輪2輪と春を告げてくれます。
2018年3月4日
満開です。
夜空に白く浮かび上がる梅の花は格別、良い香りが漂います。
今年の梅の成長は早いです。
日光に当たると紅く良い色に染まりますので、夫が屋根に上がり枝を整理しました。
2018年6月8日
毎年6月20日前後の梅雨の合間を見計らっての梅もぎですが、梅雨明けも早く梅の成長も早いです。
8日梅もぎ、一粒一粒丁寧に手もぎしました。
大収穫
なんと60キロの収穫、大粒で虫も少ない、こんなに採れたのは初めてです。
我が家の梅干しに30キロ、梅酵素に10キロ使い、あとはご近所や知り合いに使ってもらいます。
それぞれの家で梅ジュースや今年はリンゴ酢に漬ける方やワインに漬けましたと知らせてくれる方、皆、それぞれ工夫して使ってくれ、うれしいです。
一晩エリクサー水に漬けてあく抜き後。
塩は養生塩
海水を汲み上げ、太陽と風とセラミックの遠赤外線の力でじっくりと塩を結晶化させていく、火を一切使わないので海水の酵素がそのまま活性を維持、約70種類のミネラルを含む、生きていると塩といえる。
4.5キロの養生塩を使用。
養生塩とホワイトリカー混ぜ、擦りこみながら漬け込んでいきます。
漬け込みおわり
重しをして水の上がるのを待ちます。
2018年6月30日 赤ちそ
今年も玉川上水の農家さんから分けて貰いました。
塩もみしてアク出しした赤ちそ
水の上がった梅に赤ちそ、梅と交差に重ね、このまま赤ちその色、香り、養分を浸み込ませます。
2018年7月16日
梅干し
綺麗に色づいています。
梅雨明け後から35度を超す猛暑のさ中で漬け込んでいた梅はかって経験したことのない位柔らかくなっています、そうっと扱わないとくずれてしまいます。
丁寧に一粒づつ並べ干していき、2日目まんべんなく日光を当てるため裏返ししました。
3日3晩の梅、干し上がりました。
素晴らしい晴天と夜露に当て、梅雨明け直後の太陽エネルギーと夜のオゾンを吸着させることでカルシウムの吸収を助けて骨を丈夫にし、細胞を活気づけるパワーが増大するといわれます
瓶詰めしてこれから5年間は静かに熟成させます。
3年以上経った梅干しは塩分の気になる人にも大丈夫、古いものほど薬効が強くなるといわれます。
丁寧に扱っても柔らかすぎてつぶれ梅が出来てしまいました。
晴天を利用してカラカラに干しあげ梅粉を作りました。
ご飯にパラパラとふりかけますと食欲の無い時でも美味しく頂けます。
梅酢も大切です。
今年の梅酢は梅が柔らかだったこともあり、濃い梅酢が摂れました。
料理にお酢の変わりに使用したり、風邪かなと思う時に薄めてうがいをしたりと我が家では無くてはならない大切な梅酢です。
言い伝えの域を出なかった梅干しの効能を国内外の共同研究によって医学的に解き明かす梅干し博士として知られ、マスコミや講演で活躍されている「宇都宮博才」先生監修の記事より。
「梅干しその日の難逃れ」など、体に良い働きをするというさまざまな言い伝えが残っています。
学者の立場から研究し、その結果すばらしい作用が解ってきました。
その一つが梅リグナン、梅リグナンは胃炎や胃潰瘍の原因となるヘリコパクターピロリ菌の働きを抑え、感染力を弱める作用があり、胃ガンの予防効果も期待されています。
インフルエンザの増殖を抑え、感染力を弱める成分もあることを突き止めました。
「梅干しを食べると風邪をひかない」という言い伝えにも科学的根拠があったのです。
生活習慣病に対する予防や改善効果です。
血圧の上昇や動脈硬化の進行に関わるホルモンの作用を抑制する作用や血糖値の上昇に関わる酵素の働きを阻害する作用なども判明しています。
長い間、毎年作って食べていた梅干しの健康効果を科学的に知ったことは、梅干しを作ることもそして食べることにも大きな励みとなりました。
有り難いことです。