秋酵素を作り始めて、4回目となりました。
自宅の狭い庭で、野草、野菜の種、実ものなど、秋酵素作りに使えるように大切に育てています。少しづつですが48種類集まりました。
さらに、農家さんなどで買い求めたり、公園や野山で見つけたもの、37種類。そして、中山ファームの穀物セット等を入れて、合計95種類の秋の新しい命で、酵素を作らせてもらいます。
寒さに向かい栄養を充分に蓄えた恵みです。材料の数だけ酵素も豊富で、自分に足りないものが入ってきた時に、すばらしい効果を発揮してくれるそうです。
10月の始めと11月下旬では出回る材料が違いますので、2回秋酵素を作ります。そして、1回目と2回目に作ったものをブレンドします。
詳しい材料は、以下の通りです(2回を合わせた材料)。
自宅の庭から集めた秋の恵み、48種類:
・キンカン・南天・オオバコの種・シカクマメの種と根・オクラの種・椿の実・つるむらさきの種・オカワカメの葉とムカゴ・ゴーヤ・青紫蘇の葉と実・ギボシの種・ショウブの種 ツキミソウの種・ツユクサの種・ニラの種・ユリのムカゴ ピーマン・シシトウ・鷹の爪(冷え性のために大目に入れました)・マンガンジトーガラシ・ミョウガ・ビワの葉・松葉・ヨモギ・パセリ・フキ・三つ葉・イカリソウの葉・ローズマリー・ミント・レモングラス・モリンガ・ニーム・ユキノシタ・ブルーベリー・フェンネルシード・ドクダミ・サルトリイバラの葉・小さいいちご(庭で2個できていました。これも入れます)・菊の花・椿の花・蘭の花3種・タンポポの葉・桑の葉、万両の実・やぶこうじの実・オモトの実・ヘクソカズラ
住んでいる土地のものを使いたいという思いで、できるかぎり地元の農家さんから買い求めます。近くに農家さんの直売所がいくつかあり新鮮な野菜や果物が手に入るのは有り難いです。どうしても足りないものは、スーパーで買います。
農家の直売所やスーパーで買い求めたもの:
・りんごふじ・紅玉・梨・ふゆがき・筆柿・イチジク・フェイジョア・洋ナシ・カリン・ キウイ・人参・サツマイモ・里芋・ジャガイモ・長いも・赤ビート・キャベツ・レンコン・カボチャ・トーガン・ショーガ・ブロッコリー・ハヤトウリ・ハクサイ・クリ・ギンナン・ ピーナツ・クルミ・シメジ・エノキ・エリンギ・シイタケ・レモン・ミカン
台風の後、公園で拾ったもの:
・ドングリ・茶の実
野山に出かけた時に見つけたもの:
・つるりんどうの実・ハナミズキの実・マユミ
中山ファームの穀物セット等:
・穀物セット・大豆・小豆・金時豆・黒豆・玄米・小麦・オオバコの実・タカキビ・イタドリの根
全部で95種類の材料を集めることが出来ました。
9月に入り、まず中山ファームに注文することから始めます。注文するのは、秋酵素2回、来年の春酵素2回、梅酵素1回分を作るのに必要な「海の精」、「響魂」。そして、秋酵素に必要な穀物セットと赤ビート。 材料と一緒に、手作り酵素のことや作り方を丁寧に説明してくれる冊子も送ってくれます。とても解りやすく、消毒をしてある物の除去の仕方も書いてありますので、有り難いです。
中山ファームの「海の精」は天然の昆布を丸ごとエキス化した、昆布酵素です。
「海の精」はアミノ酸バランスがとても良いのです。 人体を作っているのは20種類のアミノ酸で、そのうちの11種類は自分で作れますが、残りの9種類は食べ物から摂る必要があるそうです。この9種類は必須アミノ酸と呼ばれています。 必須アミノ酸は植物だけでは充分に摂取できません。この不足分が豊富なのが海藻で、昆布はアミノ酸バランスが一番良いとされています。「 海の精」は仕上げに使います。
「響魂」は、北半球に比べて海洋汚染の少ないといわれる南半球の昆布を由来とした粉末タイプの発酵助成剤で、ねばり成分にはフコイダンなどが多く含まれています。 人間はフコイダンを消化する酵素を持っていないため、昆布を食べてもフコイダンは摂取できないそうです。 「海の精」と「響魂」は、特殊製法でフコイダンが人に吸収できる形で含まれているとのことで、有り難いです。「 響魂」は材料を刻んだ後に使います。
赤ビートは、ポリフェノールがブドウの50倍(ベタレインという希少なポリフェノール)で、グルタミン酸が多いため味を調え、免疫を上げる効果があるそうです。 今年は大目に入っていて、ラッキーでした。
穀物セットには、9種類の無農薬栽培の玄米、小麦、小豆、金時豆、黒豆、タカキビ、それにイタドリの根、オオバコの実が入っています。
手作り酵素を使い、農薬や汚染物質の除去を行います。
1. 手作り酵素の1000倍液を作り、30分漬け置きします。この水は捨てます。
2. もう一度1000倍液を作り、すすぎます。
3. 次に流水で洗います。これで安心して使えます。
作り方:
カボチャなど硬いものは薄く切ります。硬いものを切るのは、もっぱら夫の仕事です。 柔らかいものは厚めで大丈夫です。栗は4分割、クルミは中身だけ、落花生と銀杏は半分、南天などの実ものは軽くつぶします(そのままでは養分が出てこないためです)。 葉物は手で大きめにちぎっています。 種子は、小さいものはそのまま、大きくて乾燥しているものは一晩水につけてから入れます。
1キロの材料を入れたら、1キロの砂糖をまぶします。これを繰り返し、仕込みが終わったら、「響魂」を材料の上に降りかけ、蓋をするように砂糖で覆います。
1日目は混ぜたりしないで、そっとしておきます。
2日目の朝、砂糖の割れ目ができ、中はしっとりと水分が出ています。 ここから皮膚にいる常在菌を、手作り酵素に住まわせるように、素手でかき混ぜ、また砂糖を良く溶かします。
毎日2回混ぜています。底の方にねっとり砂糖と穀物のかたまりがありますので、上に持ってきて、ならすように混ぜています。
7日目、材料がしんなりしてきました。
台所に置いていますが、11月の末から12月にかけてだいぶ寒くなってきましたので、14日間発酵させました。
漉しに入ります。大ざるに洗濯ネットを使っています。秋酵素はねっとりしているので2日間はこのままにして置きます。
漉し終えた酵素液に「海の精」360ccを注ぎ入れ、よく混ぜて7日間熟成させ、10月に作った酵素液とブレンドして瓶詰めします。(今回のレポートは、11月に2回目の秋酵素を作った際のものです。)
1回の材料が11キロ。砂糖は12キロ使いました。
今回の秋酵素の材料は95種類。たくさんの果物、根菜、たね、実もの、花などが入りました。
何か自分に足りないものを摂取した時、すばらしい効果があると聞いています。ざるを持って庭の材料を集めていますと、「わたしも仲間にいれて」と野菜や実もの、たね、花から声が聞こえてくるような気がしていました。植物たち、互いに力をあわせてどんなにすばらしい酵素ができるかワクワクします。
4年前、初めて秋酵素を作りはじめた時のことですが、肩の痛みに加え、右小指の筋を切ってしまい、手首から小指につながった手の甲が腫れあがってつらい思いをしていました。
幾つかの病院を回り、やっと見つけた八王子の手外科病院でも、腫れのある間は治療できず、先生が治療方法をいろいろ考えてくれている頃でした。 1週間後、病院に行きましたら、「たしか腫れていましたよね」と先生に驚かれる位、腫れが引いていたのです。
丁度、秋酵素を仕込んでいる時で、毎日、素手で秋酵素を混ぜていました。べっとりとついた液を腫れている手の甲にすりこんでいた時でしたので、植物のもつ酵素のちからを初めて実体験でき、その後の酵素作りにちからが入りました。痛みのあるところにすりこんでいますと、痛みも軽減されますし、血流が良くなっていると感じ、それに加えて悪い物質を分解してくれているようにも感じています。
追記:酵素の絞りかすの利用
手作り酵素の絞りかすには、まだたくさんの養分が残っておりますので、我が家では絞りかすに、ヒーリング浄・活水器「エリクサー」の水を絞りかすの2倍位入れ、砂糖を加え、そこに寺田本家の発芽玄米酒の酒粕「にぎり酒」をひとにぎり加えて、発酵させます。時期にもよりますが15日~30日位発酵させてから絞り、瓶詰めして、半年~1年熟成させておきます。秋酵素、春酵素、梅酵素、それぞれで作っていますので、味をみながらブレンドして、嗜好品として楽しんでいます。寺田本家の発芽玄米酒の酒粕「にぎり酒」には、乳酸菌や酵母菌、こうじ菌の命や生みだされたものが入っていますので常備しており、パン作りや酵素ジュース作りに使わせてもらっています。