疲れを引きずったままのコヲジです。
が、よかったー、納涼大歌舞伎!!
三部に分かれてて、一部の時間がいつもより短かったののもあるけど、
演目も演出も、今の自分に大いなる気づきが降ってきた。
歌舞伎座百二十年
八月納涼大歌舞伎
第三部
一、新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり)
更科姫実は戸隠山の鬼女 勘太郎
山神 巳之助
従者右源太 高麗蔵
同 左源太 亀 蔵
侍女野菊 鶴 松
腰元岩橋 市 蔵
局田毎 家 橘
余吾将軍平維茂 橋之助
勘太郎がよかったですよ、更科姫と鬼女の違いの見せ付け方が。
しかし勘太郎の女形はあんまり興味なかったけど、キレイでした。
見慣れないと勘太郎ってことが分かりにくいぐらい。
あぁなると、七之助に鼻がそっくり。
二、野田版 愛陀姫(あいだひめ)
濃姫 勘三郎
愛陀姫 七之助
木村駄目助左衛門 橋之助
鈴木主水之助 勘太郎
高橋 松 也
多々木斬蔵 亀 蔵
斎藤道三 彌十郎
祈祷師荏原 扇 雀
同 細毛 福 助
織田信秀 三津五郎
これは楽しめました。もう歌舞伎じゃなかったですけど、
このけだるい気候のさなかだと、あんまり小難しい古典されても疲れちまうかもしれん。そんな時勢の配慮が勘三郎さまらしいというか。やっぱり野田さんはおもしろいというか、、、
ストーリーのまとめ方も◎で大満足なのだが、
なにより福助さんですよ。
殻やぶれました
殻やぶりました
10年位まえは、立ち振る舞い、首筋、角度、なんかもう女でした。
それからずっと見てきて、ここ数年、キレイさより貫禄がつきすぎちゃって、
配役によってはよいのだけど、可憐さというか愛らしさつつましさみたいなものが違う形に熟成した感じをうけてたんだけど、
野田版にでるといいとこもっていきます。
もう、目ヂカラ、口元、動き、声。。。
爆笑ですよ。
あそこまでできるというか変われる役者って
本人の心持ちってどんななんだろう。
でも自分が各所で思われてる資質・性格みたいなものって
自分のことを縛ってる気がする。
やるべきこと
やりたいこと
できること
の狭間でいつも考えすぎてしますコヲジ。
なにかとっぱらったほうがいい時期なんだろう。
そのモヤっと飛び立てていない自分に
福助さんが、「どうだ~~~!」と見せ付けてくれて
なんだか、ものすごく元気でました。
殻が割れたら、何が出てくるのかな・・・
興味深々なコヲジでした。