毎年恒例となった国分寺のイベント、ぶんぶんウォークも今週末です。
そのプレ企画の上映会『それでも僕は帰る 〜シリア 若者たちが求め続けたふるさと』
あまりにも、な、タイミングで、告知ひとつでも、なにかもやついてます。
中心的に撮影された青年バセットは、もともと非暴力で抵抗運動を続けていたんですが、歌を銃に持ち替えて行くんです。
大切な仲間が殺されていく過程で。
作品を試し見したとき、どよんとした気持ちで疑問にあふれていました。これは僕の勉強不足によることも多いのですが、「武器やお金はどこから...」「戦っている政府のその先は...」。
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なんか組織も規模の大小や統率がとれているとこやとれないないとこ、勢力を増しているところ弱まっているところなど有名無名含めたくさんあるそうです。
そして兵士は条件や待遇がよい組織を転々とすることもあるそう。生きるるために。生活するために。
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見終わったあと、作品のどこかに共感する気持ちのよりどころもなく、ひとりで見なかったことだけが救いで、自分になにができるかも分からなかったし、ここは廃墟でもなければ銃弾が飛んでくることもないし、どこか遠くの国で起こっていることと心のどこかで安堵し、自分はサササとプロジェクターをかたずけてました。
僕にも日常があります。
やることがたくさんあります。
そこに帰って行きました。
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いま、パリやテロに意識や関心が向いている人はたくさんいると思います。
同時に忙しい日常のさなかの人もたくさんいると思います。
そうした日常でもこうした企画のある日常には意味があると思います。
ここは
地獄のような世界で、その中に天国のような光景を見るのか
ここは
天国のような世界で、その中に地獄のような光景をみるのか
視野と視点で変わります。
ただ変わらないのは、
僕は一日本人で、一子供で、一夫で、一父であり、今日も娘がかわいいなと思うんです。変な告知文ですみません。
お時間都合のつく方は、ご一緒しましょう。
https://www.facebook.com/events/1519494275038022/
映画鑑賞会 in 国分寺カフェスロー
『それでも僕は帰る 〜シリア 若者たちが求め続けたふるさと』
参加費:2000円 ワンドリンク付き!(中学生以下 1500円)
ご予約:上記フォームからお申し込みできます。
下記電話とメールでも受け付けております。
042-552-7518 (アレッポの石鹸)
alleppo@gaea.ocne.ne.jp
定員:100名
日本では8月に公開された衝撃作。シリア内戦に巻き込まれていく二人の青年に密着して撮られたドキュメント映画で海外では数々の賞を受賞しました。この映画を鑑賞するとともに、シリアという国はどんな国なのか、内戦の状況や、難民の現在を考えます。
会場: 国分寺 カフェスロー
プログラム:
18:30 開場 18時半
19:00 お話「シリア内戦概要」太田昌興(アレッポの石鹸)
19:20 上映 約90分
20:50 お話「シリア難民の現状と生活」斉藤亮平(シリア支援団体サダーカ)
21:20 閉会予定
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【それでも僕は帰る 作品概要】
2011年に始まった「アラブの春」と呼ばれる民主化運動の波。その影響を受け、シリアでも2人の青年が立ち上がった。サッカーのユース代表チームでゴールキーパーとして活躍していた当時19歳の青年バセットは、そのカリスマ性から若者を惹きつけ、平和を訴えるシンガーとして民主化運動のリーダーになっていく。彼の友人で、有名な市民カメラマンである24歳のオサマは、デモの様子を撮影し、インターネットで公開することで、民主化運動を広げようとする。
バセットは歌で、オサマは映像で、それぞれ非暴力の抵抗運動を先導していたものの、2012年2月、政府軍の容赦ない攻撃によってホムスで170人もの市民が殺害されたのを機に、バセットと仲間たちは武器を持って戦い始める。
彼らはなぜ戦い続けるのか、生きることとは、戦争とは、ふるさととは……。シリアの民主化運動の中で生きている人々の“リアル”が映し出されている作品。。
監督:タラール・デルキ
プロデューサー:オルワ・ニーラビーア、ハンス・ロバート・アイゼンハウアー
編集:アンネ・ファビニ
国際共同制作:Proaction Film / Ventana Film / NHK / SWR / SVT / TSR / CBC 他
シリア/2013年/89分,52分/アラビア語/ドキュメンタリー
原題:The Return to Homs
(映画配信会社 ユナイテッドピープル株式会社ホームページより )
【話し手紹介】
斉藤亮平
青年海外協力隊・元シリア隊員。現在もシリア支援団体サダーカのメンバーとしてシリア難民の支援を続ける。
太田昌興
シリアの伝統石鹸を輸入販売する(株)アレッポの石鹸に2000年に入社。同社は内戦下の現在もシリアから石鹸の輸入を続ける。
※アレッポの石鹸は反政府の側に立ち武器をとったバセットを支持するわけではなく、いかなる暴力に対しても反対の立場です。