目次
【一、将軍江戸を去る(しょうぐんえどをさる)】
徳川慶喜 三津五郎
高橋伊勢守 彌十郎
宇佐見常三郎 巳之助
間宮金八郎 宗之助
天野八郎 亀 蔵
山岡鉄太郎 橋之助
【二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)】
武蔵坊弁慶 仁左衛門
富樫左衛門 勘三郎
亀井六郎 友右衛門
片岡八郎 権十郎
駿河次郎 高麗蔵
常陸坊海尊 團 蔵
源義経 玉三郎
【三、浮かれ心中(うかれしんじゅう)】
中村勘三郎ちゅう乗り相勤め申し候
栄次郎 勘三郎
おすず 時 蔵
大工清六 橋之助
三浦屋帚木 七之助
お琴 梅 枝
番頭吾平 亀 蔵
佐野準之助 彌十郎
太助 三津五郎
伊勢屋太右衛門 彦三郎
今回よかったのは【勧進帳】
これまで何度見てきたことか、、、
自分の過去10年歌舞伎史を振り返って、
「勧進帳」に始まり「勧進帳」にまたあらたに始まる。といったとこだろうか。
武蔵坊弁慶 仁左衛門
富樫左衛門 勘三郎
源義経 玉三郎
鑑賞前、面白い配役だなーと思っていたけど、
つか、
武蔵坊弁慶 勘三郎
富樫左衛門 仁左衛門
源義経 玉三郎
で見たい気ももしたが、これがまた今回の配役で「ピタンコ!」なんすわ。
仁左衛門さんの弁慶は、ダイナミックで豊かで繊細。
勘三郎さんの富樫は、こんな格好いい富樫、心打たれた富樫ははじめて。
また玉さまの義経も見事な「主」の雰囲気が伝わってきて、
ほんとステキングな勧進帳でした。
歌舞伎をずっと見てきてよかった~と帰り際しみじみ思ったの巻き
【あらすじ】
源頼朝 の怒りを買った源義経一行が、北陸 を通って奥州 へ逃げる際の加賀国 の安宅の関 (石川県 小松市 )での物語。義経一行は武蔵坊弁慶を先頭に山伏 の姿で通り抜けようとする。しかし、関守 の富樫左衛門の元には既に義経一行が山伏姿であるという情報が届いていた。焼失した東大寺 再建のための勧進を行っていると弁慶が言うと、富樫は勧進帳を読んでみるよう命じる。弁慶はたまたま持っていた巻物を勧進帳であるかのように装い、朗々と読み上げる。富樫は通行を許すが、部下の1人が義経に疑いをかけた。弁慶は主君の義経を金剛杖 で叩き、疑いを晴らす。危機を脱出した一行に、富樫は失礼なことをした、と酒を進め、弁慶は舞を披露する。
古くは、富樫は、見事に欺かれた凡庸な男として演じられていた(?)が、後に、弁慶の嘘 を見破りながら、その心情を思い騙された振りをする好漢として演じられるようになった。
座席がかなり上のほうで、舞台〆の【飛び六方(とびろっぽう)】が見れなかったのが残念(><)