『 空やべーよ 』
きのうの夕方、友人から電話がはいった。
ベランダを見やると、なんてことない空。
お互い見ている方向が逆のようだった。
それから部屋を出て、西の方を見やる。
ビルの隙間から、
淡い青色と橙色の層が見えた。
今朝の空は、暗く重たい灰色の中に
濃い青色と橙色が広がっていた。
決して綺麗とは言えないが、
オドロオドロしさを露呈した、
オーロラのようだった。
写真家星野道夫は、
オーロラを、鯨を、熊を、カリブーを、
自然を撮り続けた人だ。
その息づいた写真とともに語られる言葉も大好きだ。
星野道夫へのあこがれは、
旅をしたい、
写真を撮りたい、
文章を書きたい、
そんな思いにずいぶん駆られたものだ。
まねごとのように始めた写真や文は
到底及ぶことのない稚拙なモノだらけで
かえって落胆することのほうが多かったけど、
星野道夫を好きだということは
持っている時間を豊かにしてくれた。
学生の頃の旅。
当時は、(いや、今も)、お金がないので
土臭い、ほつれかかったような旅ばかりしていた。
やさぐれることしばしばの旅先で交わされる
星野道夫の話題は
出会った人と無条件に友人にさせた。
なにかを好きでいること、
それを共有することは、
ときに人とのキョリをグッと近づける。
そうだ、そんな場所や機会を作りたいんだ。
「 人のこころは深く、そして不思議なほど浅い。
きっとその浅さで人は生きて行けるのだろう 」 (星野道夫)
その深さによって感動し、
その浅さによって行動できるのかもしれない。
上映会が近づくにつれて、
集客がどうとか、採算がどうとか
そういったことにココロ奪われてしまっていた。
好きなことをしているはずなのに、息苦しくなる。
チーせー、チーせー、小せーよ、オレ!
それはきっと自分で自分をかってに苦しくさせてるだけ。
目的や考えがズレてきてるだけ。
今日、そんな苦しさが薄まっていくように和らいだ。
暗く重たかった空は明るくなっていた。
14年前の今日、
1996年8月8日、
星野道夫はカムチャツカで熊に襲われて亡くなった。
2010年8月14日、
星野道夫を偲んで、『地球交響曲第三番』を上映します。
まがりとじゅんちゃんお呼びして、
上映前にはクリスタルボウルで追悼演奏もやります。
お盆の帰省シーズンだったり、他にも夏のイベントがあると思うけど、
タイミングがあったら是非観に来て下さい。
当日まで残りの日数は少ないけれど、
席はまだまだ、たくさん残ってます。
お知らせする力が弱いので、ブログとかmixiとか
つぶやいたりしてもらえるととてもありがたいです。
たくさんのひとが星野道夫の写真や言葉に触れて、
そして、来年も、再来年も、一緒に星野道夫の話がしたいと思う。
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////
国分寺シネマ・ダイアログ
2010年8月14日(土)
@国分寺いずみホール
『地球交響曲第三番』故・星野道夫に捧ぐ
13:15~クリスタルボウル演奏
13:30~上映
1000円(予約)、1500円(当日)
『GATE-A True Story-』世界に伝えたい真実の物語
16:30~上映
1000円(予約)、1500円(当日)
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////
よろしくね。
コヲジ